GKのレギュラーの座は1つしかない。
チームに在籍する人数も3~4人が一般的である。
それゆえ、1つの移籍をきっかけに玉突き移籍が生じやすい。
とくに、レギュラークラスの選手が絡むと大型移籍に発展する。
近年、激しかったのは2014年シーズン。
まずは、西川周作の広島から浦和への移籍が発端と思われる玉突き。
⇊ 林 卓人
⇊ 西川 周作
⇊ 山岸 範宏(シーズン途中)
林が移籍した仙台では、前年より仙台に在籍していた関憲太郎がレギュラーに昇格。
西川が移籍した広島では、移籍してきた林がレギュラーを確保。
西川が移籍してきた浦和では、西川がレギュラーを確保。
ちなみに、前年浦和でスタメンを張っていた加藤順大は、西川にレギュラーを奪われ2014年シーズン終了後大宮へ移籍。山岸は、シーズン途中に山形へ移籍。J1昇格プレーオフで、“あの”伝説のゴールを決める。
もう一つは、東口順昭の新潟からG大阪への移籍が発端と思われる玉突き。
⇊ 守田 達弥
⇊ 東口 順昭
⇊ 藤ヶ谷 陽介
⇊ 川口 能活
東口が移籍した新潟では、富山から移籍してきた守田がレギュラーを確保。
東口が移籍してきたG大阪では、東口がレギュラーを確保。
G大阪から磐田へ移籍した藤ヶ谷は、出番に恵まれず、翌年G大阪に復帰。
ちなみに、磐田では八田がレギュラーに昇格。
藤ヶ谷が加入した磐田では、川口が契約満了とともにFC岐阜へ移籍。
移籍によって、レギュラーを掴む者、サブに甘んじてしまう者、それぞれである。
ただ、その移籍が選手のターニングポイントになりうるのは間違いなさそう。
今年も夏の移籍で、玉突きがあった。
⇊ 中林 洋次 (33歳)
⇊ 飯倉 大樹 (33歳)
⇊ 金 承奎 (28歳)
今日の『ヴィッセル神戸×ガンバ大阪』戦の神戸の予想スタメンGKは、飯倉が予想されている。
DF陣との連携の問題もあるので、“GKの移籍後いきなりスタメン”というのは難しいのでないか、というのが僕の考えだが、実際どうなるのか楽しみにしたい。
ただ、神戸の守備崩壊だけはもう見たくない。
来年も、神戸をJ1で観たい。
広島からも中林が、今夏移籍した。
年齢的には若くはないが、2014年に浦和から山形に移籍した山岸だって当時36歳での移籍だ。
年齢は関係ない。
中林の活躍を楽しみにしたい。